
【インタビュー】アカネ·イン·東京:アイデンティティ、スタイル、神楽坂への想い
神楽坂の街並みでアカネの存在感を2つの異なるスタイルの章として描き出した後、私はレンズの反対側、つまり彼女の視点から物語を捉え直したいと考えました。このインタビューは、私の現在進行中のシリーズ**「My Style. My City. My Story.」**の最新記事です。
このシリーズの根底にある哲学はシンプルです。ポートレートとは、単にヴィジュアルや背景だけのものではありません。それは、個人のスタイル、記憶、場所、そしてアイデンティティが交差する空間なのです。都市は独自のリズムを刻み、被写体は自身の歴史を携えています。その二つの間で、何かしら真実味のある物語が姿を現し始めます。
アカネにとって、その物語はまさに神楽坂の街並みに深く息づいています。
神楽坂:記憶が生きる場所
私たちが神楽坂を選んだのは、アカネがかつて実際に暮らし、歩みを重ねてきた東京の街だからです。そこには、彼女の人生のさまざまな章が刻まれています。10代の頃は「憧れの街」であり、20代の頃は「探索の場所」であり、そして30代を迎えた今、そこは完全に「彼女の場所」になりました。
彼女がこの街で刻んできた深く個人的な歴史が、私たちのコラボレーションから生まれた最初の2つの物語のベースとなっています。
静かな記憶:「Akane in Tokyo: White Dress Editorial Photoshoot in the Streets of Kagurazaka」 では、凛とした静かな気品に焦点を当てました。風情ある石畳の小道や移ろう影の中を歩みながら、アカネは街並みに感情の核と、時代を超越した映画のようなエレガンスをもたらしてくれました。
モダンなエネルギー:「Akane in Tokyo: A Story of Harmony and Tension in the Streets of Kagurazaka」 では、物語のトーンが一変します。彼女の鮮やかなティール(青緑)のスタイリングは、都市の日常的な風景やインダストリアルな質感に対して、シャープで自信に満ちた鮮烈なコントラストを描き出しています。
同じ街。同じモデル。しかし、まったく異なる鼓動。
クレジット
※現在、アカネはクリエイティブな活動のため、サンフランシスコ・ベイエリアへの滞在を計画しています。撮影のご予約や、スタジオ・ストリートでのコラボレーションをご希望のフォトグラファー、デザイナー、ブランドの皆様は、Instagramより直接本人へご連絡ください。
インタビュ
今回、アカネはレンズの向こう側から、今度は自身の言葉でその存在感の背景にあるより深い物語を明かしてくれます。以下に続くインタビューの中で、彼女はユニークな芸術的歩みや自己表現、そして都市に「属する」ということの真の意味について振り返っています。
パート1:音から静寂へ――始まりと芸術的進化

モデルとしての活動は、どのように始まりましたか?
モデルを始める前は和太鼓の演奏者をしていました。Edinburgh fes fringe や海外でも演奏活動をしていて表現を多方面から勉強したいと思いカメラの前に立つようになりました。
モデルを本格的に続けたいと思った、特別なきっかけはありましたか?
撮ってもらった写真を見て、強く自分の中で、素晴らしいと感じた時です。
カメラの前に立つことで、どんなところに一番魅力を感じますか?
カメラの前に立つと、自分の中にいるいろんな『私』に出会えるところが一番魅力的です。和太鼓を叩いていた頃は音で表現していましたが、今は光と視線と身体全体で表現できる。無言で語れる瞬間がとても自由で、毎回新しい自分を発見できるのが楽しいです。
モデルとしてのご自身のスタイルを、どのように表現しますか?
私のスタイルは『静かな情熱』だと思います。和太鼓で培った力強さと、リズム感を身体に残しつつ、エレガントでナチュラルな印象を目指しています。派手すぎず、でも芯のある存在感。街に溶け込みながらも、ふとした瞬間に目を引くような、そんなバランスを大切にしています。
モデルの仕事でいくつかの国を訪れたことがあるそうですが、これまでどの国でお仕事をされましたか?
Croatia、Indonesia、Taipei
パート2:グローバルな視野、自己の成長、クリエイティブ・マインド

モデルとして特に印象に残っている国や都市はありますか?
宮古島
モデルとして旅をする中で、ご自身について学んだことはありますか?
モデルとして旅をする中で、自分について学んだことは「私は一人でもちゃんと根を張れる人間だ」ということです。
海外の撮影で言葉が通じにくい環境や、知らない街に突然放り込まれても、カメラの前に立つと自然と自分の感覚が研ぎ澄まされていく。和太鼓を叩いていた頃に養った「その場に集中する力」が、旅先でも自分を守ってくれていると実感します。不安よりも好奇心が勝つようになり、結果的に「私は意外とタフで、適応力がある」と気づきました。旅を重ねるごとに、自分を信頼できるようになってきた気がします。
今後、モデルとして行ってみたい国や都市はありますか?
Graecia、Paris、San Francisco、Cappadocia、Slovakia、Finland、Poland、London、Edinburgh、Italia
ファッション、ビューティー、エディトリアル、ストリートスタイル、ライフスタイルなど、どのような撮影が一番好きですか?
どれも好きですが、ストリートスタイルとアクション映画やラブストーリー映画のワンシーンを再現するようなシチュエーションスタイルも好きです
撮影中にリラックスして、自分らしく表現するために大切なことは何ですか?
カメラマンさんの良いところ、その撮影場所のいいところ、衣装の素敵なポイントを自分なりに見つけます。自分で探索することで、自分のストーリーが始まります。そうすると自分の感覚に意識が向いてリラックスでき、表現に集中することができます。
パート3:神楽坂の魂、ワードローブのインスピレーション

東京での今回の撮影では、2つの衣装を選んでくださいました。その衣装を選んだ理由やインスピレーションは何でしたか?
→神楽坂は伝統とモダンが息づく街であり、さまざまな年齢の人たちが街にいます。街に遊びに来る人と街で生活する人、どちらも多くいる街ですが、共通するのはこの街が好きだということ。
1着目は、街に遊びに来る人をイメージしています。神楽坂は日本の古くからの文化である花街の文化が残っています。神楽坂は国会議事堂や大手の出版会社が近くにあるため、昔も今も、政治家や経済人、文化人が、神楽坂の高級な飲食店で大事な話をしながら食事をします。日常というより、少し贅沢をしたい時に心をときめかせる街での華やかな高揚をエレガントな印象のトップスで表しました。偉人たちの感性にも応え続けるクオリティの高い街の歴史を敬い、知的な色味で表しました。
2着目は、街で生活する人をイメージしています。オフホワイトのワンピースです。伝統を守りながらも新しい時代の風がロングフレアのスカートを揺らし、暮らすように街に溶け込むナチュラルなオフホワイトの色味を選びました。
神楽坂で彼氏とデートをたくさんしました。おしゃれなbarに勇気を出して初めて飛び込んだのは神楽坂でした。神楽坂に住んでみて、初めて街の人とコミュニケーションをとる楽しみを知りました。神楽坂に住んでみて、大好きな街で生活する幸せを知りました。病気が見つかった時、泣きながら病院から歩いて帰ってきたのは神楽坂でした。神楽坂で全身鏡が捨てられていて、こっそり持ち帰って今も使っています。コロナウイルスパンデミックを過ごしたのも神楽坂でした。神楽坂の飲食店でアルバイトをして26時疲れ切って、やっとの思いで神楽坂の坂を登って歩いて帰りました。神楽坂で自分のカフェをオープンさせました。(今はクローズしています)神楽坂の音楽スタジオに私の和太鼓を置いています。
神楽坂には数えきれない思い出がたくさん残っています。

それぞれの衣装は、あなたの個性やスタイルのどのような一面を表していましたか?
大学がこの街にあったので、大学生時代から街に憧れがありました。大人になってから仕事の関係で、この街にたくさんの友達ができました。この街で大好きなお店が増えました。この街のお祭りや地域のイベントも手伝うようになりました。この街にモデルとして溶け込むことができてとても嬉しいです。
撮影の衣装を選ぶとき、普段どのようなことを考えていますか?
基本的には、カメラマンやクライアントの希望や好みを聞き出すことを重要視しています。その上で、撮影場所や季節に合わせて衣装を選びます。写真になったときに、全体的にどのような色味になると美しいかを考えることが多いです。
今回は、以前住んでいたことのある神楽坂で撮影しました。あなたにとって、神楽坂はどのような場所ですか?→
10代では”憧れの街”
20代では”探索する場所”
30代では”自分の居場所”
神楽坂の雰囲気で、特に好きなところは何ですか?
黒壁と石畳の無彩色な街の中で、美味しい料理を求めてさまざまな人が集まり、出会い、光が差し込むコントラストが好きです
パート4:原点への帰還、未来の地平

撮影のためにその街に戻ってきたとき、どのように感じましたか?
自分の街なので落ち着きました。
今回の撮影で、特に印象に残っている瞬間はありますか?
彩度の低い街並みに、1着目のファッションが鮮やかに目立っていました。カメラのモニターを見た時、とても嬉しかったです。
これまでのモデルのお仕事の中で、特にお気に入りのプロジェクトは何ですか?また、その理由は何ですか?
海外からきたカメラマンとの撮影です。私が海外でモデル活動をしたいからです。
今後、もっと挑戦してみたいクリエイティブなプロジェクトはありますか?
カエルを体全体に纏わせたヌード写真
世界の各都市で”100人(100人は多すぎるかな、、10人くらい…??)と撮影したら帰国できるチャレンジ”
海外のモデルと、民族衣装や生活スタイルを交換する描写のあるコラボ作品
あなたの写真を見た人に、どのようなことを感じたり、理解してもらえたら嬉しいですか?
自分もこういう写真を撮ってみたい!と感じて欲しい
おわりに:街が内面に息づくとき
アカネの想いに触れたことで、あの日の撮影が持つ意味を、私自身さらに深く噛み締めています。ファインダーを通して私が感じていたものの背景には、やはり、より深い物語が存在していたのです。彼女が醸し出していた凛とした静けさ、芯の強さ、そしてその場所に深く根ざしているという確かな帰属感。
被写体でありながら、同時にストーリーテラー(語り手)として街を歩む彼女の佇まいこそが、まさに「My Style. My City. My Story.」というシリーズが目指す表現そのものです。ただ特定のロケーションで誰かを撮影するのではなく、その場所がすでにその人のなかに深く息づいているとき、一体何が生まれるのか――それを発見することに、このプロジェクトの本質があるのです。
あなたのスタイルは、その街でどのような物語を語るでしょうか。
心に響くビジュアル制作を目指すブランド、デザイナー、モデル、その他のクリエイターの皆様、ぜひお気軽にご連絡ください。エディトリアル撮影やランウェイ取材、作品のメディア掲載など、ファッションと物語が織りなす世界を追求しながら、次のプロジェクトの可能性を一緒に広げていきましょう。
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